ITコンサルタントになると、どれくらいの年収をもらえるのか、気になりますよね。
コンサルタントという職種は高給というイメージがあります。
本ページでは、ITコンサルタントの年収について書いていきたいと思います。口コミサイトの情報を参照しているため、ある程度、現実的な数字になっているかと思います。
ITコンサルタントの年収
ITコンサルタントの年収レンジは、ざっくりですが、500万～1500万です。
もちろん、新卒は500万以下という企業もあるでしょうし、役員クラスになれば、数千万という年収に達することも可能です。
いずれにしろ、年収1000万に到達することが可能な職種です。
ITコンサルタントの年収：企業比較
さてここからは、実際に口コミ情報をベースに企業ごとの年収を比較していきたいと思います。
※情報源は、「エンライトハウス（旧カイシャの評判）」「OpenWork（旧Vorkers）」「OpenSalary」の口コミサイトと、各転職メディアの求人情報になります。
ITコンサルティング企業でも、企業色が異なるため、以下の３つの軸で調べてみました。
- Big4
- 外資系
- 日系
Big4の年収比較
コンサルファームのBig4とは、以下の４社を意味します。
- デロイト トーマツ コンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
ざっくり言うと、この4社はもともとは会計事務所グループで、企業の財務状況や金融に関わる専門家集団でしたが、コンサルティング業務も行うようになり、今では総合コンサルティングファームとして有名なグループです。
Big4と呼ばれる4つのグループのコンサル会社ということです。
詳細は、「Big4」をググっていただいてもいいですし、以下の記事も参考になるかと思います。
https://factlogic.jp/what-is-big4/
さて、以下がBig4のコンサル部門4社の年収比較になります。（※単位は「万円」です。）
| アナリスト | コンサル | マネージャー | パートナー | |
|---|---|---|---|---|
| デロイト | 550～630 | 630～1,100 | 1,100～2,000 | 3,000～ |
| PwC | 500～800 | 700～1,000 | 1,000～1,700 | 1,500～ |
| KPMG | 460～500 | 500～900 | 800～1,400 | 1,300～2,000 |
| EY | 480～500 | 500～700 | 700～1,400 | 1,400～ |
※太字は、コンサルティングファームにおけるポジションです。会社ごとに呼び方が異なったり、昇進スピードは変わると思いますが、比較するため若干強引に表を作成しました。
※会社によっては、アナリストをアソシエイトと読んだり、マネージャーとパートナーの間にディレクターというポジションが存在したりします。上記会社全てに同じポジション名が存在するわけではありません。
上記の表を見ると、マネージャーになると大抵年収1,000万円の大台に乗ることが読み取れます。
また、新卒に関しては、500万円前後でのスタートということで、他業界より高いと感じるのではないでしょうか。
外資系ITコンサルティングファームの年収比較
外資系ITコンサルティングファームとしては、以下の3社の年収を比較してみたいと思います。
- アクセンチュア
- IBM
- キャップジェミニ
アクセンチュアは、日本国内グローバルともに知名度No1と言っても過言ではありません。2019年度の売上はNo1です。同様に知名度が高いのが、IBMです。キャップジェミニは日本での知名度はまだまだですが、グローバルではアクセンチュアに次いで2019年度2位の売上です。
※参照：https://www.consulting.com/top-consulting-firms
さてそんな3社の年収比較が以下になります。（※単位は「万円」です。）
| アナリスト | コンサル | マネージャー | パートナー | |
|---|---|---|---|---|
| アクセンチュア | 430～600 | 600～800 | 800～1,500 | 2,000～ |
| IBM | 400～700 | 700～900 | 1,000～1,800 | 1,800～ |
| キャップジェミニ | 500～ | 650～1,400 | 750～1,500 | 1,300～2,000 |
キャップジェミニは日本の組織がまだ小さいためか、口コミも少なく、ちょっと正確性に欠けます。
また、キャップジェミニは評価基準が明確に定められていないようです。そのため、アナリストでも年収900万を超えるケースや、コンサルタントであっても年収1,000万円を超えるケースの口コミがありました。キャップジェミニに勤めていた筆者の知り合いにも確認しましたが、評価基準が良く分からなかったとのことでした。
日系ITコンサルティングファームの年収比較
最後に、日系ITコンサルティングファームの年収も比較したいと思います。
いろいろあるとは思いますが、シンクタンク系や戦略系は置いておき、以下の3社の年収を比較してみます。
- 日立コンサルティング
- アビームコンサルティング
- ベイカレントコンサルティング
| アナリスト | コンサル | マネージャー | パートナー | |
|---|---|---|---|---|
| 日立 | 400～600 | 500～800 | 800～1,500 | 1,300～2,000 |
| アビーム | 450～600 | 600～1,000 | 1,000～1,900 | 2,500～ |
| ベイカレント | 350～600 | 600～1,000 | 1,000～1,500 | 1,500～2,000 |
※前述と同様、強引に４つのポジションに当てはめております。実際は会社によってポジション名等が異なります。
こうして上記の表を見ると、一般的に日系よりも外資の方が年収が高いイメージがありますが、コンサルファームの場合、必ずしも日系が低いということはなさそうです。
まとめ
以上、本ページではコンサルファームごとの年収について書いてみました。
ITコンサルタントへの転職を検討するにあたって、年収アップも重要なポイントです。
コンサルを目指すのであれば、年収アップすることは最低条件です。その上で、会社のカルチャー、プロジェクトの種類、ワークライフバランスなどの面において総合的に判断すべきだと思います。
ITコンサルタントへの転職に限らず、会社員が年収を上げる方法について洗い出した記事も書いてみました。以下より、参考にしてみて下さい。
【完全版】会社員が年収を上げる方法：社内版と転職版
ITコンサルタントへの就転職をお考えの方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
【完全版】ITコンサルタントになるには：ロードマップと手順について