【転職準備②】自己分析とスキルのブラッシュアップ

この前のステップ「スキルと経験の棚卸し」では、現状持っているスキルや経験を洗い出すことについて書きました。

本ページでは、洗い出したスキル・経験をどう分析するかについて書いていきます。

また、最終的に自分のアピール軸を決めること、つまり何を強みとして自分をアピールしていくのかについて書いていきたいと思います。

前のステップを確認する場合は、以下より確認できます。

【転職準備①】スキルと経験の棚卸しをやるべき理由と方法:4項目による洗い出し

自己分析とスキルのブラッシュアップの流れ

このステップでやることは、以下の3点です。

  1. 自分の弱み強みを分析し、自分を理解する
  2. 採用されるために、自分をいかにプレゼンするかを考える
  3. 採用される確度を上げるため、必要に応じて現状取り組める改善(スキルアップ、資格取得など)に着手する

要するに、自分の現状のレベルを把握して、自分の売り込み方を考えましょうということです。経験が浅い方には大げさに聞こえるかもしれませんが、自分自身のブランディングをしましょうということです。

例えば、「Web技術に強いプログラマー」、「特定の業務経験が豊富なSE」、あるいは「英語でPMOがこなせるブリッジSE」など自分にラベルをつけるような感じです。経験が浅い方は難しいかもしれませんが、どうなりたいのかという観点も大切です。

強みが何かと聞かれたときにパッと答えられるようにしておくことも重要です。強みがまだないと思う方は、何でもいいので他人と違う点を頑張って見つけましょう。

この点を意識することによって、今後ずっと意識していけるようになります。自分自身の市場価値を高めることをずっと意識するようになるのです。

さて、それを決めるためのコツのようなものを、参考までに紹介しておきたいと思います。

メインスキルとサブスキル

実際に転職活動を始めると、転職エージェントや企業からあなたの強みは何ですかと聞かれることがよくあります。そんなとき、メインスキルサブスキルを決めておく(把握しておく)と、アピールがしやすくなるのでおすすめです。

前のステップで洗い出した項目から、主軸となるスキルを決めましょう。年齢が若い方は「主軸にしたい」でも良いかと思います。

例えば、開発経験を積んできた方はITスキルをメインスキルとします。あるいは、業務系SEとして設計経験を積んできたような人は、(特定業界の)業務知識をメインスキルとして売り込むポイントにしましょう。
(※厳密にはスキルではなく知識とか経験の類ですが。)

メインスキルサブスキルを決める第一の目的は、前述のとおり、自分がどういう点に強みがあるかを明確にするということです。

そして、第二の目的は、そのスキルが自分の強みと呼べるレベルに達しているかを見極める点にあります。強みは何ですかと聞かれた際に答えられるレベルに達していない場合は、ブラッシュアップする必要があるからです。

例えば、自分のメインスキルをITスキルにすると決めるとします。経験としては、JavaのSpringによるWebアプリ開発の経験を積んできているが、ロジックを考えることがそこまで得意ではないかもしれません。その場合、採用プロセスでコーディングテストが求められた時に通過できない可能性が出てきます。そのようなケースを避けるために、普段からプログラミング問題を解いて、アルゴリズムを意識するという学習が必要になります。

つまり、メインスキルサブスキルを決めたら、それをより強みと言えるレベルに持っていくことで、転職の確度が上がるということです。

もちろんこれを読んでいる方の中には、すでに自信を持ってスキルや自分の強みのアピールが出来ると考えている方もいるでしょう。一方で、多分大丈夫だと思うが、十分なレベルに達しているか判断出来ないという方もいるでしょう。

これは、当然のことです。というのも、転職先の企業がどの程度のスキルレベルの人材を採用しているかなんて、受けてみないと分からないからです。

ある程度、大丈夫かもと考えている方は、次のステップである「3.転職活動」に進んで、実際に求人を出している企業に応募して、面接に進んでみることです。

まず、書類選考に通るか通らないかだけでも、自分の市場価値を知るための小さくない情報が手に入ります。

書類選考を通過したのであれば、面接で十分な受け答えが出来るかを試してみましょう。これによって、自分自身の強みややりたいこと、将来に対する気持ちがどの程度、明確になっているかがはっきり分かります。これらがはっきりしていない場合、おそらく面接も通らないでしょう。というのも、自己分析が十分に出来ていない場合、普通の人であれば自信を発することが出来ず、また発言内容も一貫性を欠く可能性が高いからです。

ここまでスキルの分析について書いてきました。

メインスキルサブスキルを決めたら、転職活動を始めてみるのも一つの手ですが、スキルアップをしておくことで採用の確度を高めることが可能になります。

スキルのブラッシュアップについての具体的な方法については、以下のページで紹介しております。

ITコンサルタントのスキルアップにおすすめの書籍と資格まとめ【完全版】

転職活動の全体的な流れは、以下のページから確認して下さい。

【完全版】ITコンサルタントになるには:ロードマップと手順について