【完全版】ITコンサルタントになるには:ロードマップと手順について

本ページでは、どういう流れで、どのような手順をたどればITコンサルタントになれるのかという点について解説していきたいと思います。

各テーマの詳細については、随時リンクを貼っていきます。

本ページの主な対象者は、以下のような方を想定しています。

本ページの対象者
  • 【IT経験者】SE、プログラマー、ITの営業として働いている方
  • 【IT未経験者】ITに直接関係がない別業界で現在働いている社会人の方
  • 【IT未経験者】現在は学生で、将来的にITコンサルタントを目指すか考えている方

目次

ITコンサルタントになるには:ロードマップと手順について


ここからはITコンサルタントになるための方法として、手順を書いていきたいと思います。

もちろん、これが正解というようなものではありません。あくまでも行動を起こすための参考にしていただければと思っています。

大事なことは、全体的な流れを理解し、行動を起こすことです。

まずは全体をざっと読んでいただき、流れを頭に入れて下さい。そして、あなたが取るべきステップを見極め、行動に移していくことで、必ずITコンサルタントを目指すことが可能です。

さて、ITコンサルタントになるための手順ですが、あなたがこれまでにIT業界での経験があるかどうかで取るべき行動は変わってきます。

ざっくり言うと、IT業界の経験者の方は、ITコンサルティングをしている会社に転職することで、最短でITコンサルタントになれます。(※実態としてITコンサルタントになっているかは、今は置いておきます。)

そして、IT業界やIT職種が全くの未経験の方は、まずはIT業界に入り込むこと、またはIT技術の習得が出来る仕事に就くことが最優先となります。学生やフリーターの方で、社会人経験がない方も同様です。

本ページでは、IT職種の経験者をパターン①、未経験者をパターン②として、ITコンサルタントになる具体的なステップを以下に書いていきます。

パターン①(IT業界)経験者の場合

経験者の方の場合、ITコンサルタントになる最短ルートは、現在までのキャリア(経験やスキル)を活かして、ITコンサルティング企業に転職することです。

※ITコンサルティング企業のことを、業界ではITコンサルティングファームと呼びます。

「社内ITコンサルタント」

中には、現在「社内ITコンサルタント」というポジションがある会社に勤めている方もいるかもしれません。そういう方は、社内でのポジションチェンジが可能かどうかを調べてみるのも一つの手です。

ITコンサルティングファームに転職する具体的な手順

ここからは、ITコンサルティングファーム(以下、ファーム)に転職する手順を解説していきます。

手順の概要は以下のとおりです。

  1. スキル・経験の棚卸し
  2. スキルの分析とブラッシュアップ
  3. 転職活動

基本的な流れは、一般的な転職活動と同様です。

中には、転職をしたことがなく、どう動いていいか分からないという方もいるかと思いますので、各手順についての詳細を以下に書いていきます。

1.スキル・経験の棚卸し

転職活動の最初の準備として、まずは今までに磨いてきたスキルや、どのような経験を積んできたか、棚卸し(=洗い出す作業)をしていきましょう。

詳細は、以下のページを確認して下さい。

【転職準備①】スキルと経験の棚卸しをやるべき理由と方法:4項目による洗い出し

2.スキルの分析とブラッシュアップ

さて、ひとつ前のステップ「1.スキル・経験の棚卸し」で現在までのスキルや実績を洗い出したところで、客観的にそれらを分析してきましょう。必要に応じて、スキルをさらに磨くことも重要です。そして、最終的には、自分のアピール軸(何を強みとして自分を売り込むのかについて)を決めましょう。

このステップでやることは、以下の3点です。

  1. 自分の弱み強みを分析し、自分を理解する
  2. 採用されるために、自分をいかにプレゼンするかを考える
  3. 採用される確度を上げるため、必要に応じて現状取り組める改善(スキルアップ、資格取得など)に着手する

詳細は、以下のページを確認して下さい。

【転職準備②】自己分析とスキルのブラッシュアップ

3.転職活動

今までのステップが転職活動の準備にあたります。ここからは本格的な転職活動の実行です。つまり、実際に求人に応募して、企業と面接をしていきます。

具体的には、次のような流れになります。

  1. 求人を探す
  2. 求人に応募する(=書類選考を受ける)
  3. 面接を受ける
  4. 転職するかしないかを決断する

詳細は、以下のページを確認して下さい。

【転職活動】求人応募から内定承諾までの流れと具体的な方法

パターン②(IT業界)未経験者の場合

IT業界未経験の方がITコンサルタントになるためは、とりあえずIT業界に入ることが最優先になります。理想としては、ITコンサルティング企業に就職することが最短ルートになります。

新卒の場合、ITコンサルティング企業に入るためには、学歴や就職活動が重要な要素となってくるため、人によっては簡単ではないでしょう。

また、第二新卒枠で転職しようと考えている方、またフリーターニートの方にとっても、直接ITコンサルティング企業に就職・転職することは簡単ではありません。

新卒、第二新卒、フリーター、ニートの方でITコンサルタントを目指したい方は、まずはIT経験を積むことが最優先になります。そのため、ITコンサルティング企業への就職・転職にこだわらず、IT企業全般に潜り込むことを最優先として動いていきましょう。

社会人の方で、IT業界未経験の方も考え方は基本的に同じです。ただし、社会人の方は既に特定の業界経験や、ITコンサルタントとして求められるスキルを身につけている方もいるでしょう。それを見極めるためにも、ITコンサルティング企業を受けてみて、難しいと感じた場合はIT企業全般を受けることをおススメします。(※少しでも早く転職したい方は、同時並行で進めましょう。)

繰り返しになりますが、IT業界未経験の方も、ITコンサルティング企業に就職・転職することがITコンサルタントになる最短ルートですが、IT業界で働き始めることを最優先にして下さい。

未経験からITコンサルタントになる具体的な手順

大まかな流れとしては、以下のとおりです。

  1. IT業界に就職する
  2. IT業界での経験を積む
  3. ITコンサルティング企業に転職する

順番に説明していきます。

1)IT業界に就職

まずはITコンサルタントになるために、IT業界で仕事を開始することが重要になります。未経験でIT業界に就職・転職するために必要な手順を書いていきます。

1.必須スキルの確認

まずは、ITコンサルタントに必要なスキルを確認しておきましょう。

その理由としては、そのスキルが身に付くような企業に就職することが、ITコンサルタントになるために重要だからです。

ITコンサルタントに必要なスキルは、以下のページに記載しています。

【転職準備①】スキルと経験の棚卸しをやるべき理由と方法:4項目による洗い出し

今後も常に頭に入れておいておくべきことは、ITコンサルタントに限らず、到達したいことややりたいことの役に立つスキルや経験が身に付く仕事が出来ているかという意識です。

もちろんこのような観点が全てではないですし、むしろワクワクする仕事が出来ているかということの方が、最終的には重要だと思っています。

しかし、ワクワクする仕事ができるようになるためには、最低限のスキルや経験を持っておくことが必要だと筆者は考えています。

2.必須スキルの学習、習得

未経験者の方が、就職・転職する際に重要なアピール要素は、本気度です。

そしてその本気度を伝える手段は、企業の採用面接時に口頭で伝えるのではなく、現在何に取り組んでいるいるかという事実です。

具体的には、以下のような実績を作りましょう。

  • プログラミングを学んで簡単なアプリを開発する
  • Web言語を学んでWebサイトを制作する
  • 開発言語の資格を取得する

これらは全て、自分一人で取り組むことができることです。

そして、こういった実績を積極的に作っておくことで、企業にアピールができます。可能な限り、就職・転職したい企業の事業に近い実績を作っておくと良いでしょう。例えば、Web制作企業に就職したい場合は、HTMLやJavaScriptを学んで、簡単なサイトを制作しておくと、効果は絶大です。

今はインターネットで、あらゆるIT技術が学べる時代です。個人で実績を作っておくことでアピールが可能ですが、逆にそういった実績を作っておかない場合、この人は何も行動を起こさない人だと企業に思われます。実績を作っておくことで、行動を起こしているということをアピールすることが重要なのがIT業界の就転職です。

スキルアップや資格取得についてさらに知りたい方は、以下のページを参考にしてみて下さい。

ITコンサルタントのスキルアップにおすすめの書籍と資格まとめ【完全版】
3.就職・転職活動

IT業界で働くための就職活動を開始しましょう。

具体的には、次の流れで活動しましょう。

  1. 求人を探す
  2. 求人に応募する(=書類選考を受ける)
  3. 面接を受ける
  4. 内定をもらった企業に就職・転職するかを決断する

基本的な流れは、就職も転職も同じです。というのも、人を雇いたい企業と仕事をしたい人をマッチングするという点では、就職も転職も変わらないからです。

詳細は、以下のページを確認して下さい。

【転職活動】求人応募から内定承諾までの流れと具体的な方法

2)IT業界での経験を積む

IT業界に就職することが出来たら、スキルアップや経験を積んでいきましょう。

自分の強みとなるITスキルを確立していくことを意識して仕事をしていきましょう。

3)ITコンサルティング企業に転職する

IT業界に就職し、ある程度のスキルを身につけ、経験を積むと、転職が可能になります。

ITの実務経験を積むことで、ITコンサル企業にも転職が可能になります。

【転職活動】求人応募から内定承諾までの流れと具体的な方法

まとめ

以上、本ページではITコンサルタントを目指すための流れを書いてきました。具体的な手順や方法については、別ページも参考にしてみて下さい。

重要なことは、常に自分の市場価値を高めるという意識を持っておくことです。何年も同じ会社や職場にいると、このような意識が失われ、市場価値のないスキルや経験に人生の貴重な時間を費やすことになります。

人それぞれ価値観は異なるため、筆者はこれが正しい、こうすべきだというつもりは全くありません。

ただ、このページを読まれている方は、ITコンサルタントになることをきっかけに何かを実現したいと無意識でも考えているはずです。

お金持ちになりたい、人に自慢できる仕事をしたい、親や家族を安心させたい、自分がワクワクできるような仕事をしたい、自分の事業を起こしてみたいなどなど、人それぞれ叶えたいことがあるはずです。

そういったことを叶えるための第一歩として、筆者はITコンサルタントを目指すという選択肢を提案したいと思います。

IT業界はこれからさらに盛り上がっていく業界です。

コンサルタントに求められるスキルを身につければ、あらゆるビジネスシーンで活躍できるようになります。

ITコンサルタントになることで、叶えたいことに近づけると筆者は考えています。検討する価値のある選択肢だと思います。

転職について

日本国内では、まだまだ転職しない日本人も多いようですが、海外やIT業界では、転職は自然なことだと考えられています。自分自身の実力が上がってくると、レベルアップした自分に最適な環境に移ることで、新しいことに挑戦できたり、よりよい待遇を得られたりするようになります。