【転職活動】求人応募から内定承諾までの流れと具体的な方法

本ページでは本格的な転職活動の手順について書いていきたいと思います。

ここでいう転職活動とは、求人応募から内定承諾までになります。求人応募~内定承諾までの各ステップの具体的な方法について書いていきます。

転職活動の全体像を確認したい方は、一つ上の階層の、転職活動ページも参考にしてみて下さい。

ITコンサルタントを目指す方は、以下のページにロードマップを書いております。

【完全版】ITコンサルタントになるには:ロードマップと手順について

転職活動を始める準備が出来ている方は、本ページの流れに沿って本格的に転職活動を開始しましょう。本ページでは、求人情報の探し方、応募方法、内定を取るステップについて書いていきます。内定を取ることがゴールです。

求人応募から内定承諾までの流れ

転職活動は、ざっくり書くと以下の流れで実行します。

1.求人について知る

2.求人に応募する(=書類選考を受ける)

3.面接を受ける

4.転職するかしないかを決断する

求人応募から内定承諾までの具体的な方法

それでは、上記の4ステップについて説明していきます。

1.求人について知る

まずは、求人に関する情報を収集します。具体的には、どのような企業がどのような求人を出しているかを調べていきます。

ITコンサルタントの場合には、ITコンサルティングファームの求人について調べるか、事業会社のITコンサルタントポジションを探すことになるでしょう。

※「事業会社」というのは、製造・生産・販売などの事業活動をして売上を立てている、一般的な会社のことを指します。ITコンサルファームと区別するために使われている言葉です。そのため、ITコンサルティングファームやシステム開発会社などは「事業会社」には含まれません。ファームやシステム屋さんも事業じゃないかと言いたくなりますが、コンサルティングやシステム開発などのサービスを「事業会社」に提供しているため、区別するためにこの言葉が使われています。コンサルやエンジニアの方以外は、「事業会社」という言葉を知らないかもしれません。

具体的な企業や募集中のポジション以外に、転職市場の状況を知っておくこともある程度、大切になります。例えば、今は人材募集が活発な時期なのかどうか、世間的な流行はどうなっているのかなどです。ただ、IT系の人材はこれからもニーズが高いため、あまり心配する必要はないでしょう。

求人情報の集め方

さて、具体的にどうやって人材を募集している企業やポジションを探すかですが、ここでは3つの方法についてご紹介します。

一つ目の方法は、転職サイトを利用する方法です。

就職活動をしたことがある方は、新卒用の就職サイトを利用したことがあるかと思いますが、それの転職版です。マイナビやリクナビといったサイトが有名ですね。転職サイトの【メリット】とにかく大量の求人を見ることが出来ます。自分の望む条件で検索をした上で、企業やポジション、求められるスキル等について確認することが可能です。

【デメリット】掲載されている求人情報が多すぎるため、応募先をどうやって絞るか迷う可能性が高いです。スカウトメールの利用がおススメです。

(※詳細は別ページで執筆中)

二つ目の方法は、転職エージェントを利用する方法です。

新卒での就活ではエージェント利用は一般的ではないですが、転職時はエージェント利用がおススメです。非常に効率的に転職活動を進めることが出来ます。

※転職エージェントと言っても、サービスは無料です。(求人を出している会社が手数料を払うため。)

メリット】おすすめの求人を提案してくれます。また、転職サイトや企業のホームページで公には募集しない求人について、エージェントから教えてもらうことが出来ます。また、企業との面談アポや給与交渉をしてくれる点はかなり便利です。

【デメリット】転職が難しい(求職者の意思が弱い/スキルが低い/経験が乏しい)とエージェントが判断した場合、積極的にサポートしてくれない可能性が高い。

(※詳細は別ページで執筆中)

最後に三つ目の方法ですが、自分で企業を見つけるという方法があります。

これは転職サイトやエージェントなどの転職サービスを利用せず、自分自身で企業や求人を見つけるという方法です。方法としては、条件をキーワードにGoogleで検索する、知り合いに紹介してもらうなどが考えられます。

例えば、以下のようなパターンが考えられます。

・特定の企業に興味があるため、その企業のホームページから求人情報を探す

・特定の企業で働きたいため、そこで働いている知り合いに紹介してもらう

・現在の仕事で知り合った人や情報を活かして、新しい仕事を探す

・特定のエリアや駅周辺で働きたいため、その地域周辺の企業をGoogle Mapで探してみる

この方法は、例えば、どうしてもBig4で働きたいと考えている方、出来れば自分が住んでいる地域の企業で働きたい方、あるいは今の仕事のコネを活かして働きたい方などにとって効率的な方法です。

※Big4とは四大会計事務所であるデロイト、EY、KPMG、PwCを指します。

以上、3通りの求人情報の集め方について書きました。

ある程度、求人情報に目を通すと、求人を見る目が養われてきます。しかし、結局のところは応募してみないと本当のところは分かりません。

実際に応募して、選考を受けることで、初めて本当に求人を見る目が養われるのです。

求人情報を収集するだけでは、何となく分かった気になっているだけのことが多いです。

2.求人に応募する(=書類選考を受ける)

さて、本格的な転職活動です。今までは情報を集めて、分析するだけでした。このステップは、求人への応募です。つまり、初めて実際に企業へのアプローチが始まります。具体的には、履歴書と職務経歴書を企業に提出して、書類選考を受けます。

実際に応募してみるということは、転職するしないに関わらず、大切なことです。もちろん、転職する気が全くないのに応募するということはマナー違反です。しかし、受けてみて実際に転職するかしないかは応募者の判断次第です。少しでも、転職してみようかなと考えているのであれば、実際に応募してみることをおススメします。

実際に応募してみることが重要である理由は、第一に、自分が書類選考を通過することが出来るかどうかを知ることが出来るからです。言い換えると、自分のリアルな市場価値を知ることが出来ます。例えば、5社応募して1社も書類を通過しない場合は、自分が魅力的な人材として(少なくとも書類上は)認識されていないということです。

もちろんこれは、あまりにも企業の想定からかけ離れているような内容が書類に書かれている場合は、起こり得るでしょう。あるいは、書類が誤字脱字だらけである場合は、スキルや経験に関係なく落とされる可能性が高いです。

しかし、最低限のニーズを満たしているにも関わらず、どの企業の書類選考も通過できない場合は、何らかのミスマッチが起きているということです。

基本的には、応募先のニーズ(応募者に求めるスキルや経験)と応募者のスキル・経験がマッチしているかで、書類選考が決まります。そのため、履歴書や経歴書の書き方は重要です。

第二に、実際に応募してみることで、企業の生の声や実態を知ることが出来ます。これによって、転職先へのアプローチを調整することができます。例えば、応募する企業の種類を変えてみたり、ポジションを変えてみたりすることで、通過する確率を上げることが出来ます。

第三に、数社同時に受けることで選考プロセスに慣れ、自分自身のプレゼン方法を改善することが可能になります。履歴書や経歴書の内容を調整したり、面接への受け答えを改善したりすることができます。

最後に、一番重要かもしれない点ですが、自分が本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。これは、普段から考えられることではありますが、実際に転職活動をしてみて、何が仕事において自分にとって大切なことなのかを真剣に考えるきっかけになります。例えば、年収や待遇ばかりを気にしていたけど、若い内はスキルアップできる環境が重要だと考えるかもしれません。あるいは、家族との時間を大切に出来る会社が良いとか、自分で事業を起こすための経験が得られるような仕事に就きたいといった自分の気持ちと向き合うきっかけにすることが出来ます。

以上、実際に応募してみることの大切さについて書いてきました。転職すると決めている人も迷っている人も、この点についてしっかり考えた上で行動に移しましょう。とはいえ、行動に移すということ自体がとても重要なことだということです。

3.面接を受ける

書類選考を通過すると、面接を受ける機会を得ることが出来ます。このステップで、初めて応募者が応募先の生の声を得ることができます。

企業の生の声から、以下のようなことを確認していきましょう。

・どのような人材を採用したいと考えているのか

・自分がやりたいと思っているような仕事ができそうか

・企業のカルチャーに自分がマッチしそうか

・その企業で働いている自分が想像できそうか

・その企業で働いている人たちと一緒に仕事がしたいと思えそうか

・自分が磨きたいスキルや得たい経験は叶えられそうか

面接という場は、もちろん企業側が採用すべきかどうかの判断材料を得る場ですが、同時に応募者が転職したいと決断できるかの判断材料を得るチャンスでもあります。年齢が若い方や、経験が浅い方は、受からないといけないという意識が強すぎて、自分を良く見せようとすることばかり考えてしまうかもしれませんが、応募者も自分のスキルと経験を武器に労働力を提供するため、対等であるという意識を持つようにしましょう。もちろん、傲慢になってはいけませんが、過度に下手に出る必要もありません。

4.転職するかしないかを決断する

選考を無事に通過すると、内定をもらうことになります。

内定をもらうと、待遇などの条件を提示されます。そして、その内定を受けるか受けないかを決断する必要が生じます。

その決断では、まず、最低限自分が叶えたいと考えている条件が満たされているかを確認しましょう。

具体的には次のような点です。

・希望する待遇条件が満たされているか(年収、休日、残業など)

・スキルアップや経験を積むなど、キャリアアップがスムーズに出来そうか

・自分がやりたい仕事が出来そうか(あるいは近づけそうか)

・会社のカルチャー(考え方や雰囲気等)や社員の人とマッチしそうか

転職の決断をする上で、もう一つ重要な点を書いておきたいと思います。可能であれば、複数の企業から内定がもらえるように転職活動に取り組みましょう。そのためには、同時に複数の企業に応募して、同時並行で選考を進める必要があります。

内定を複数もらうことが重要な理由は、その採用条件が妥当かどうかを判断するためです。もし、1社からしか内定が出ていない状況であれば、よりよい条件を提示される企業があるのかないのかが分からないまま、決断をする必要が生じます。つまり、自分の本当の市場価値が分からないかもしれまま、転職活動を終えてしまうリスクがあるということです。また、内定を複数社からもらうことで、待遇条件を交渉することも可能になります。交渉はエージェントを利用していれば、エージェントの方がしてくれます。

まとめ

以上、転職活動の流れと取り組み方について書いてきました。各ステップで、もっと細かくお伝えしたいこともあるのですが、長くなってしまうため、別ページで追記していければと思います。

基本的な流れは、ITコンサルタントに転職するしないに関わらず、どんな職種でも使える転職活動の流れを書いたつもりです。まずは、流れを理解した上で、一つ一つ行動に移していくことで、理想に近づけると思います。